[002]「きっかけ」に気づく

2017年09月24日

 

 
こどもたちの話し声が、
住宅街にひびく。
 
そこに住んでいる人たちが、
様子を見に窓からのぞく。
玄関先に出てくる。
 
先生方がこんにちはー!とあいさつすると
こどもたちもこんにちはー!とあいさつをする。
出てきたおばさんが少し恥ずかしそうに、にっこりする。
 
こどもたちの横を、さーっと自転車で通っていくおじちゃんが、
「ごくろーさーん」と声をかけてくれる。
 
「こんなにたくさんの子どもを観るのはたいへんよねえー」と、シルバーカー?をひいたおばあちゃん。
「がんばってくださいねえ」とにっこり。
 
そして先生がにっこりする。
 
 
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国分寺市のある幼稚園にお邪魔してきました。
上の描写はその時のものです。
この日は、栗林を持っている地域のお宅に訪問して、こどもたちが栗拾い体験をしていました。
 
ふらっとご近所のおばさんが寄ってきて、
「人がいっぱいいたから何してるのか気になって…。ここのお宅で栗、買えるのかしら??」
と、また自然なコミュニケーションが生まれます。
 
こどもたちと裏の栗林で夢中で栗拾いをした後玄関に戻ると、
そこのお家のおばあちゃんとさっきのふらっとおばさんが仲良くお話していました。
後から聞くと「なんだかすっかり仲良くなっちゃって!」と嬉しそうなおばさん。
 
おばさんにっこり。
わたしもにっこり。
先生もにっこり。
こどもたちは、ぽかん。
 
 
たった2時間の幼稚園訪問で、地域と学校、先生と地域、地域と地域がつながる瞬間を
なんども見ることができました。きっかけだらけ。
 
最近のわたしたちは、きっかけを生みだそう生みだそう!と思っていた気がします。
今自然と流れているきっかけたちを少しだけ切りとって、「素敵ですね。」と伝えていくことも
すごくすごく大切なことなんだなあと気づかされたひとときでした。
 
みなさんは
どんなきっかけを知っていますか?
知っていたら、見つけたら、
ぜひ教えてくださいね。

 


学生室長 Hikaru Matsushita