【街人列伝 Stage.2】 珈琲屋台 出茶屋
 

屋台を引く。
それは生きること。


 もし人生に重さがあるのなら、それは何キログラムなんだろう。
 ツルマキさんは小金井市内を屋台で巡りながら、手挽きのドリップ珈琲を販売する「出茶屋」という店をやっている。そのため、週に何回かは、女の細腕で商売道具の屋台を引いて、街を移動するのだ。
 どうして屋台なんだろう。屋台ってなんだろう。ツルマキさんはこう答えた。
「生きること。商いです。自営業の方には多いかも知れないけれど、生活手段が、自分自身。やめたいと思ったことがないんです。」
 人生なら、やめられない。ツルマキさんの屋台を引く姿が見たかった。


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カワラナデシコは 紅に染まる。